この龍福寺に着いてから、やたらと水が流れているのが目につきました。そして音もかなりの大きさで聞こえます。これは滝があるに違いないと本堂横を歩いて行けば、
やはりありました。小さいけど(三メートル位)滝です。ここは岩井の滝不動とも呼ばれています。
水の落ちる場所には、何かに龍が巻きついている石がありました。
俄然興味が出た私は、寺の奥の森まで行ってみました。なにも手入れのしていない場所に水が結構な量で流れていました。
歩いて行けばもうひとつの滝がありました。
ここは雫がたれている程度ですけど、雨上がりは滝となるのだと思います。
良く分からないけど穴もありました。今となって見ておけば良かったと思います。
一番奥には大師堂です。静かな森の中でした。
そしてその横にはトンネルがありました。この道を通れば、元の場所への近道です。掘った壁を爪で引っ掻いてみれば、砂でしたのでぼろぼろと削れました。これなら掘りやすいのでしょうが、人間が手で掘ったとしたならば大作業ですね。
旧海上郡海上町、今は旭市で私にとっては未開の地で、それも道を間違えた末にこんな場所にたどりつくとは大収穫でした。
この森は、単にスダジイの極相林として特徴的であるだけではなく、非常に湧水が多いために土壌が常に湿潤にたもたれ、北東に飯岡台地を背負い南西に開いた地形が、この湧水の効果とあいまって、冬季温暖、夏季冷涼な気候をつくりだしています。そのために、寒地性の植物と暖地性植物とが混在して生育しており、学術上貴重な植物のあつまり(植生)を示しています。旭市観光ガイドより。
となると夏は涼しそうですね。来夏はここの辺りに避暑で滞在してみたいものです。静かでいいだろうなと早くも来年の夏の妄想が始まってしまいました。