さて日本で唯一の四方懸造りの本尊です。大きい岩の上に建物をかぶせ、四方を柱で支える構造って事は不安定で長くは持たないんだろうなと思いましたが、
ウィキによると、現在の建物は解体修理の際発見された墨書銘から文禄年間(1592年-1595年)の再建とされている。となってました。この本尊は400年以上も前のものなんですね。
この寺自体は延暦3年(784年)に最澄(伝教大師)が楠の霊木で十一面観音菩薩を刻み安置し開基されたとされる古刹で、だそうで1200年以上も前からのものなんですね。
千葉県にこんな凄いところがあるとは。勉強不足でした。もう五時を過ぎていて閉館で上には登れなかった。次の機会には行きたいです。
京都の清水寺も懸け造りだそうですが、一方です。ここ笠森観音は四方全部で単純にこっちの方が凄いのにと思いました。
なのに、駐車場から坂道を登り本尊の周りをウロウロとしてかれこれ30分はここにいます。まだ明るいです。なのに人が一人もいなかった。ただ一人、カメラを持ってテンションが上がった管理人がいるのみであります。
横に回ったら、コンクリートで補強はしてありました。崩れる前の補強は致し方なしですね。
誰も居ない奈良時代からの古刹に一人。すべての事から取り残された気がして何か身の危険を感じて(なんでだ)で山を急ぎ足で下った次第であります。帰り道は千葉の賑やかな道を使って帰りました。俗世界に戻れたようでした。